西郷南洲東京顕彰会blog

2019.3.29「西南の役は何故起こったか」

同時代の方々の西郷評をこの紙面をお借りして順次紹介してまいります。
①犬養毅の西郷評「外交だったら木戸、大久保あるいは伊藤、大隈が上だったろう。軍事では大村益次郎が優れていたかもしれぬ。だがそれは普通の偉さで、ただ有形的方面ならばいくらでも偉い人間はいる。八面玲瓏透徹した心的偉大さとなると西郷以上の人はいない。西郷の偉さはそこにある」と評している。
※玲瓏(れいろう)=玉などが透き通るように美しいさま。また、玉のように輝くさま。
(犬養毅は西南の役当時 従軍記者、後 第29代内閣総理大臣、1932年・昭和7年の5・15事件で暗殺される)
 
②渋沢栄一の西郷評「将に将たる大器」西郷南顕彰顕彰館資料
いわゆる恩威(優しさと厳しさ)並び備わるというお方であった。また賢遇を超越した大人物。その包容力に富んだ大度量と不言の間で実行される果断と他人のために一身を顧みない
同情心義狭心その他いろいろの方面から観察すれば、真に将に将たる大器を備え居った偉人であった。
(渋沢栄一は西郷留守内閣で参議西郷の下で大蔵省の役人として仕え、明治6年に退官、明治期の著名な財界人)