西郷南洲東京顕彰会blog

2019.5.30「幕末から明治初期にかけての東アジア情勢ならびに我が国の対応」

同時代の方々の西郷評をこの紙面をお借りして順次紹介してまいります。
①中岡慎太郎(1864年末、土佐の同志板垣退助に送った手紙)
「当時 洛西の人物を論じ候えば、薩摩には西郷吉之助、人となり肥大にして御免の要石にも劣らず(土佐の一地名、要石は相撲取りのしこ名)、いにしえの安部貞任などはかくの如きものかと思いやられ候。
この人学識あり、胆略あり、常に寡言にしても、最も思慮勇断に長じ、たまたま一言を出せば確然人腸を貫く。かつ徳高くして人を服し、しばしば艱難を経てすこぶる事に老練す。
その誠実、武市(武市半平太)に似て学識あることは実に知行合一の人物なり。
これすなわち当世洛西第一の英雄にござ候」
 
②坂本龍馬の人物評
当時 天下の人物と言えば、徳川家にては大久保一翁、勝安房守、越前にては三岡八郎、肥後にては横井平四郎、薩摩にては小松帯刀、西郷吉之助、長州にては桂小五郎、高杉晋作。作。)